別れはいつだって突然やってくる
大好きだったカフェがなくなってしまった
最後の日に行ったけどこのままなくなるなんて信じられないほど
音楽と笑い声と キッチンの音とスパイスの香りが混じり合う
いつもの空間だった
そう 別れは突然だ
昨日は従兄弟の命日だった
正確には昨日ではないかもしれないけど
昨日ということになっている
彼は寂しくて死んだ
初めて行った山奥で
初めて会った見ず知らずの人とともに命を絶った
泣き虫だったあの子
私がキスをすると泣き止んだあの子
電話に出なかったことを後悔してもしょうがない
もう誰も寂しい思いで死なせたりしない
お願いだから
暑いっつーのにサンダルウッドとベンゾインをたっぷりと焚いた
軽く眩暈がしそうなほどの甘さ
でも呼吸は深くなる
今日はよく眠れそうだ
これは
感傷に浸った泣き言でも弱音でもなく
ただ
前に進むための
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